モンゴルの医師が置き薬の富山を視察
http://www2.knb.ne.jp/news/20070419_11061.htm http://www2.knb.ne.jp/news/asp/../video/20070419_11061_h.asx 【ニュース映像】
300年以上の伝統がある、越中富山発の置き薬が日本から3055キロ離れたモンゴルで広がりつつあります。
そのモンゴルの医師などが19日、置き薬の本場富山を視察しました。
モンゴルの医師など10人が訪れたのは、今回この研修に協力した富山市の廣貫堂です。
医師たちは、3年前からモンゴルで配置薬を扱っていて、いまやモンゴルの1万世帯が配置薬を利用しています。
なぜ配置薬がモンゴルで必要とされるのか?
ウムヌデルゲル郡病院長のプレブ・ジャブザンラグチャーさんは「ご存知のようにモンゴルは国土が広いです。(その中に遊牧民が)バラバラに住んでいるので、家から病院がある郡の中心まで大体10キロ〜110キロも離れている」
モンゴルでは全人口のおよそ30%を遊牧民が占めています。
そのため、先に薬を渡して使った分だけ代金を回収する先用後利のシステムが、遊牧民のニーズに合うのだといいます。
実際に、配置薬を置いた地方では医師が回診する件数が減ってきているそうです。
モンゴルの医師たちは実際に配置薬のシステムを見るために、立山町の民家を訪れました。
医師たちは、何を基準にして配置薬を選んだら良いのかなど、学びました。
ジャブザンラグチャーさんは「モンゴルと富山では条件が違うのでモンゴルの条件にあわせて富山で学んだことをかえていくこともあるし似ているところもある」
この配置薬の良いところは単に薬を持ってきてくれるところだけでなないと話すのはモンゴルに配置薬を広めるため、法人を立ち上げた森祐次さんです。
森さんは「薬の使い方や急な病気になった時にどう対応するか。そういうことは私たちが見るとコンサルタントみたいな付加価値を持っている」
医師たちは富山生まれの配置薬をモンゴルで広めるため、さらに取り組みを強化していきます。