トヨタ自動車は10日、自動車の運転席にある端末で渋滞の状況などさまざまな情報を
調べられる「テレマティクスサービス」を、中国で行う方針を表明した。
開始時期は明らかにしていないが、中国での実施は、トヨタが一番乗りとなる可能性もある。
テレマティクスは、携帯電話用の電波などを使い、渋滞状況や電子メール、周辺施設の
案内などの情報をドライバーと事業者が双方向でやりとりできる。
主にカーナビゲーションの画面を通じて操作する。欧米や日本で自動車メーカーが中心
となって実施しているが、中国にはない。自動車の急速な普及が見込まれることから、
米ゼネラル・モーターズが準備中だ。
都内で開かれた記者会見でトヨタの豊田章男副社長は「世界共通のニーズがある」と述べ、
テレマティクス導入をテコに、中国で販売拡大を図る構えを見せた。ただ、提供する情報の
作成や、電波の送受信施設の整備など課題も多い。
(2007年4月10日20時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070410ib23.htm