【社会】富山・水晶岳ヘリ墜落事件 2人死亡8人重軽傷[4/10]
2人死亡8人重軽傷 水晶岳(富山)ヘリ墜落
九日夕、北アルプス・水晶岳(二、九八六メートル)で、乗客乗員合わせて十人が乗っていた「アカギヘリコプター」(本社・群馬県前橋市)所有のヘリコプターが墜落した事故で、富山、長野両県と富山、長野両県警は十日午前五時半から、
十人の救助のためヘリコプター三機を出動させた。
墜落現場近くの山小屋「水晶小屋」付近で十人を発見し、同七時までに県立中央病院、黒部市民病院など三病院に搬送したが、十人のうち二人の死亡が確認された。八人は重軽傷。
富山県警などによると、墜落したヘリは富士ベル式204B−2型。九日午後四時二十分ごろ、長野県大町市の離着陸場に向かうために水晶小屋近くから離陸直後に墜落した。墜落場所は水晶小屋の西側約五十メートルの地点とみられる。
乗っていたのは同社の乗員四人と山小屋関係者二人、工事関係者四人。
十日午前五時半から、富山県消防防災ヘリと長野県警ヘリ、長野県消防防災ヘリの三機が救助活動に当たり、次々にピックアップし、病院に搬送した。
水晶小屋を管理する三俣山荘事務所(長野県安曇野市)などによると、小屋の改築計画があり、小屋の管理人と同県松本市内の工事会社「ハシバテクノス」の関係者らが、日帰りの予定で現地を視察していた。
九日は県消防防災ヘリと長野県警ヘリが現場に向かったが、視界不良のため、同日夕で捜索をいったん中断していた。
(2007年4月10日 富山新聞)
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070410/4100.html 関連スレ
【事故】北アルプス・水晶岳付近でヘリ墜落、3人負傷か[04/09]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1176110421/
2 :
名前をあたえないでください:2007/04/10(火) 08:59:17 ID:N7k7/6p/
やはりだめだったか
(-人-)ナム
3 :
名前をあたえないでください:2007/04/10(火) 09:12:37 ID:H/j+xtUL
/Ω チーン
4 :
ウルトラマン:2007/04/10(火) 09:24:26 ID:Tl671uyU
何で航空自衛隊小松救難隊に出動願わないのかな?
県警や防災へりなんぞ出すから翌日になっちまうんだ!兵庫県知事と同じだ!!
5 :
名前をあたえないでください:2007/04/10(火) 09:42:50 ID:a6iA2c90
ウェブでは朝日の報道が一番詳細だ
6 :
名前をあたえないでください:2007/04/10(火) 09:50:01 ID:JSyEAXR1
普通は警察のヘリが救援活動してる
その他民間のヘリも委託されて活動
個人レベルの山岳遭難では自衛隊は出ないよ
7 :
名前をあたえないでください:2007/04/10(火) 09:52:45 ID:b+989vHG
昨日の夕方のニュースじゃ中継のヘリが平気で飛んでたけど。もう日が暮れかかってるころに。そんなに視界が悪いように見えなかったけど。
行ったついでにせめてバールや毛布、食料、燃料、First Aid Kitくらい持ってってやりゃよかったのに。
8 :
名前をあたえないでください:2007/04/10(火) 22:11:22 ID:RoPNM81h
二人は見殺しですかそうですか
9 :
フィクション:2007/04/12(木) 11:37:13 ID:q83zp34f
どうってことない。
ちょっと早い時期に、小屋の改修のための調査に行ってくるだけだ。裏銀
座のルートに近い水晶小屋は多くの登山者にとって、貴重な休憩できる場所
だ。風にあおられて2度も壊れ、とりあえず建てられた今の建物も老朽化して
きた。しかし小屋を畳みこの場所から撤収するわけにも行かない。このルート
が登山者で賑わうようになるのは6月からだ。出来るならその前に改修工事を
終え、山を愛する登山者にゆっくりと休める良い空間を提供できたら。そんな
オーナーたちの願いがあった。
6月までに改修を終えるには、今建物の現況を調査して工事の準備を進める
必要があったんだ。
山小屋の建築工事はとても厳しいものだ。請け負う事の出来る業者も、職人
も限られている。しかも今回の工事は工期が非常に短いが、山を愛し登山者
を愛するオーナーたちの思いに応えるため、みんな集まってきたメンバーだ。
10 :
フィクション:2007/04/12(木) 11:37:48 ID:q83zp34f
当初予定では、午前9時頃には現地に到着し、水晶小屋改修のための調査を
開始する予定で計画を立てていたんだ。しかしヘリポートに到着しても、な
かなかヘリは来なかった。到着が大幅に遅れた理由は聞いていない。
行きのフライトは順調だった。11時頃に水晶小屋近くのヘリポートに到着
し、小屋の管理人夫婦と工事関係者、全員で小屋に向かって進み始めた。
まず驚いたのは、現場の雪面が激しくクラストしていることだった。クラ
ストというよりは氷結しているような状態。里はすっかり春になっているの
に、ここはまだ厳冬期のようだ。天候が良いにもかかわらず気温は氷点下、
わずかに風もあり、体感温度は氷点下10度程度。ヘリポートから小屋までの
稜線を歩くため、クラストした雪面を剥ぎ取りながらゆっくりと一列で
進む。何とか無事に小屋にたどり着く事が出来たが、このわずかな距離で
思いもしないアクシデントが起こり、全員が小屋に到着したのは正午を
ずっと廻っていた。
迎えに来るのは午後2時頃の予定だ。早くしなければ改修のための調査も
間に合わない。お昼を食べる時間も惜しんで工事関係者は手分けして調査
を進めたけど、小屋の内部も氷点下の寒さの中、野帳を採る手も悴んで思
うように調査は進まなかった。
11 :
フィクション:2007/04/12(木) 11:38:26 ID:q83zp34f
約束どおり、午後2時頃に一旦ヘリが迎えに来た。まだ天気はさほど悪く
なかったが、出発が遅れたためにやはり調査は間に合わず、もう一度午後
4時頃に迎えにくるように頼むと、ヘリは麓へ引き返していった。
何とか調査もひと段落した頃から天候は悪化した。午後4時頃には風も
出てきて、誰もが「今日はおそらくヘリも来ないだろうし、仕方ないから
酒のない宴会でもしようか」と話をしながら、カップラーメンをいくつか
作って分け、それぞれが食べていた頃に、急にヘリの音がしたんだ。
「この悪天候のなかで迎えに着たのか」あわてて外に飛び出すと、さっき
までの悪天候が嘘のように、水晶小屋へリポート周辺は晴れ上がっていた。
よし、何とか下界に降りられるな。皆で大急ぎで下山準備をすると小屋を
閉め、ヘリに飛び乗るように乗り込んだんだ。
しかし、急いでいるとはいえ急に準備をしなければならなかったから、
小屋を閉めてヘリポートのヘリに全員が乗るまで、5分以上はかかってしま
った。水晶小屋へリポートはその経った5分程度の間に、またしても天候が
急変していたんだ。全員が搭乗して機長が飛び立とうとしたときにはすでに
視界はゼロ、何も見えない状況の中、エンジンの出力が上がっていく音が機
内に響いていた。それでも、そこにいた誰もがおそらくこの氷点下の世界で
の一夜ではなく、下界に降りられるようになったことを喜んでいただろう瞬
間に、ヘリの機体は一瞬ふわりと浮かんだ。
12 :
フィクション:2007/04/12(木) 11:39:06 ID:q83zp34f
その次の瞬間だったよ。何もわからなくなってしまったんだ。強い衝撃音
が響いて・・・・・
すべてのスイッチが切れたような感覚だった。何も覚えていない。
痛みのなかで目に入ってきた現実は、映画のスクリーンの中のようで、で
も体中に走る痛みが、映画ではない現実であることを伝えていたよ。自分
たちの乗ったヘリが、とにかく落ちたことを知ってから、自分たちが措かれ
ている現状を確認するまでにかなり時間が掛かったはずだけど、その時間が
どのくらいだったかはわからない。
みんな機体の右側に折り重なっていて、自分たちで動き出せるような状況
じゃないことがわかった。
機長は両足を機体にはさまれていたよ。ショック症状を起こして、顔色は
真っ青だ。痛がっているが、機材もない中で人力ではとても動かせるような
状況ではない。
もう一人は見るからに即死だ。とてもその状況を語ることは出来ないよ。
13 :
フィクション:2007/04/12(木) 11:39:50 ID:q83zp34f
寒さのなかで体はいうことを聞かない。頭を打った衝撃と酸素が薄い影響
か、どうしたらよいのか考えながらもやはりパニックに近い状態だ。とにか
く外に出たところで、さらに体感温度が下がったよ。
周りを見ると、今落ちたばかりのヘリが斜面に横たわり、クラストした
雪面にめり込んでいた。見上げるとさっきまで居た水晶小屋が見えた。この
瞬間から、何とかみんなで命をつなげなきゃいけない、行きぬかなきゃいけ
ない、生きるための希望と厳しい現実に向かう決意が頭の中に交錯していた
けれど、体は自然に動きだしたんだ。
クラストした斜面、とにかく生存しているみんなで小屋に上がるための階
段。この氷結した雪面でもしも足を踏み外したら、数百メートル下の谷に
滑落してしまう。これが一番気を遣ったよ。
生存者した重傷者はみなどこか骨折している。足を骨折している人たち
を、足に負担をかけないように小屋まで連れて行くなんてこと、あの状況の
中ではとても無理だった。自分たちでさえ谷底に滑落する危険がある。何と
か元気付けながら一人づつ、自分たちの力で小屋までたどり着いてもらった。
骨折した足を引きずりながらあの寒さの中で小屋までの階段を上がった
んだ。その痛さを想像できるだろうか。しかし、逆にあの状況だからこそ、
そんな痛さに耐え、自分の命をつなぐ事が出来たんだ。
小屋にはすでにジェットヒーターが点いていて、外気よりは少し暖かかっ
た。その感覚はあったし、小屋についた瞬間に少しの安堵感が沸くのと同時
に、体の痛みも倍増したんだ。何時に小屋に到着する事が出来たのかわから
ない。おそらく1時間近く外に居たんだろう。みな、体は低体温症みたいに
ガタガタと震え、顔色は青かった。しかしとにかく、動くことの出来る生存
者はみんな小屋までたどり着くことができた。
あっちでもこっちでも痛みに耐え切れずにうめき声が聞こえる。もちろん
自分もだ。小屋の管理人夫婦もここまでたどり着いたが、痛みがすごくて何も
出来ない。小屋には登山者が宿泊するために使う布団がある。とにかくそれ
を引きずり出して皆で布団に包まった。発電機も動いて電気も点いた。し
かし、これほど長い夜を今まで過ごしたことは無かったよ。自分の痛み、そ
して恐怖。外は氷点下10度を下回ってきた。それがどんな意味を持っている
のか、みんな知っていた。でもあの状況のなかで動ける誰かがまだ助けられ
ないその人たちを助けようと努力したとしても、その末に待っているもっと
悲惨な結果も想像がついていたんだ
とにかく頑張ろう。皆で励ましあって、明日の救助をまとう。生きて帰ろ
う。そう誓ったけれど、両足を挟まれ動けなかった機長がどうなったのか、
誰も口にしなかった。
14 :
フィクション:2007/04/12(木) 11:40:55 ID:q83zp34f
自分たちは生存できた。本当に、不幸中の幸いだと思っている。ただ、
ここで起こった事故のなかで、おなじ状況のなかで命を落としてしまった
人がいて、自分は生きているんだ。とても口に出来ないけれど、人生観が
変わった。いつ、自分に起こるかもしれない。もしかしたら、お前かもし
れない。
過酷な状況の中、その現実を知らないお前は「二人を見殺しにした」と
俺に言う。助けたかったさ。出来るなら。出来なかったんだ。あの状況で、
生存した俺たちは全員が精一杯やったんだ。そして生きたんだ。
生存者が回復するまでには相当な時間が掛かるだろうけれど、あの事故の
瞬間の恐怖と、死亡した搭乗者を助ける事が出来なかった自分たちの非力さ、
そして申し訳ない気持ちが激しく絡まる心の傷は、決して回復もしなければ
癒されることも無いさ。
ただ、願わくばお前が状況に措かれること無く、他人と自分の生死に関わ
ることもない、誰にも揶揄されない穏やかな毎日を過ごすことを祈ってる。
見殺しのレッテルを貼られることの無いように。
15 :
名前をあたえないでください:2007/04/14(土) 23:58:09 ID:6+7MC1kd
なるほど
17 :
名前をあたえないでください:2007/04/17(火) 03:46:34 ID:oyx1wnbV
自衛隊に関して思う人が多いだろうから書いときます
小松から応援の問い合わせはあったらしいが、状況を伝えたところ日没でかつ視界不良では無理だと返答があったそうです。ソースはなんかの新聞
自衛隊が休みの日は米軍の代理出動を期待したい
19 :
名前をあたえないでください:2007/04/21(土) 11:13:11 ID:j5G3vdDR
(´ー`)y─┛~~
20 :
名前をあたえないでください:2007/04/26(木) 01:23:25 ID:YwMWdCqX
21 :
名前をあたえないでください:2007/04/29(日) 16:55:34 ID:SA4IqcXQ
ヘリが迎えに来なかったほうがなんぼましだったことか
22 :
名前をあたえないでください:2007/05/03(木) 21:53:44 ID:VDXeCWoI
この会社は破産なんだろうな
23 :
名前をあたえないでください:2007/05/05(土) 00:45:21 ID:PIYNVgVr
この会社だけではなく違反している会社は全部倒産か破産
違反がバレない会社は勝ち組
25 :
名前をあたえないでください:2007/05/06(日) 22:42:34 ID:Kg1dX+Mu
負け組みだから違反してるんじゃん。
違反しないと会社存続できないから。
やめた人間等の内部リークなど結構きてるみたいよ。
26 :
名前をあたえないでください: