日本沿岸で漁業の対象となっている主な魚86種(系群)のうち、半分近い40種の
資源量が低レベルにあり、うちマイワシやホッケなど14種は減少傾向も重なって
深刻なことが、水産庁が9日までにまとめた最新の資源評価で分かった。
マグロ類やサメなど公海での漁業資源の減少が問題になっているが、沿岸の魚種も
事態が深刻なことが裏打ちされた。
資源状況が悪い魚のほとんどが「資源保護のため今後の漁獲量を減らす必要がある」と
評価された。イワシやサバは既に値上がりの傾向も出ており今後、身近なシーフードの
品薄や価格上昇が広がる可能性もある。
評価は、資源維持に必要な漁獲上限量を算出したが、水産庁が定める現行の漁獲
可能量(TAC)がこれを上回っている魚種が複数あり、TACの見直しを求める声が
強まりそうだ。
中日新聞 2007年4月9日 10時05分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007040901000124.html