産業技術総合研究所活断層研究センター(茨城県つくば市)は3日、能登半島地震で
震度6強を観測した石川県輪島市門前町地区の海岸で、約40センチの隆起を見つけた
と発表した。
震源近くの大幅な地殻変動を確認したのは初めて。
同センターの粟田泰夫主幹研究員らは、3月26〜31日、志賀町から輪島市にかけて
約50キロの海岸の15地点で上下変動を調べた。隆起が最大だったのは門前町剣地
付近で、地震前の海面の指標となる岩ガキの分布などを比較したところ、約40センチの
隆起が確認できた。
満潮時には水面下に隠れていた岩場(波食棚)も、地震後、広く露出したままになっていた。
一方、北側の門前町深見付近では約10センチ沈降していた。海岸では地表に現れた断層
は確認できず、同センターの遠田晋次主任研究員は「主要な断層の動きは地下にとどまって
いる」とみている。
ソース 読売新聞 最終更新:4月3日22時34分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070403-00000113-yom-soci