☆愛知県森林組合連合会元参事、約1億8000万円着服
愛知県森林組合連合会(小林文彦会長、名古屋市中区)は2日、同会の預金約1億8000万円を
着服したとして、筒井群治元参事兼総務課長(59)を中署に業務上横領の疑いで告訴したと発表した。
同署は同日、告訴を受理した。同会は3月末で筒井元参事を懲戒解雇処分にしており、損害賠償を
求めて提訴する方針。
同会によると、筒井元参事は99年6月から参事や総務課長などを務めた会計責任者。01年7月から
昨年12月までの間、同会管理の三つの休眠団体に対し、架空の「立て替え金」や「仮払金」を計上。
同会の預金を休眠団体の口座に振り替えるなどして不正経理を繰り返し、預金約1億8000万円を
着服したという。着服金は商品先物取引に使ったとみられ、これまでに約3000万円を返還したという。
休眠団体の口座や印鑑などは元参事が管理し、不正経理にかかわるすべての事務と決済を1人で
行っていたという。 不正経理は農林水産省が3月に実施した常例検査で発覚。
その後の同会の調査に対し「生活費の不足分を、と軽い気持ちで始めた」と着服を認めた。筒井元参事は
01年7月、同会の経営改善の一環で契約職員となり、年収が約170万円ほど減少していたという。
同会は県内の森林組合8団体を正会員とし、上部団体として指導、販売、森林整備などをしている。
http://www.asahi.com/national/update/0402/NGY200704020010.html