北朝鮮が東南アジアに「外貨稼ぎ用」の飲食店を
次々とオープンさせていることが分かった。
タイの消息筋の話によると、バンコクをはじめとするタイの主要都市に
「大型バス20台が同時に駐車可能な駐車場完備の
“平壌大成館”オープン」と書かれたチラシが配布されているという。
北朝鮮当局がリゾート地・パタヤの海岸沿いにオープンさせた、
約400席のレストランを宣伝するものだ。
このチラシは韓国人が主に購読している新聞に折り込まれているという。
北朝鮮は昨年にも、バンコク郊外のパタナカン地区に3階建てで
約200席の「平壌館」をオープンさせた。
ここの2階には液晶テレビを備えたVIPルームまであるという。
これだけではない。2002年にはカンボジアの世界遺産アンコール・ワットの近くに
「平壌冷めん」をオープンさせ、
03年には首都プノンペンにその2号店をオープンさせた。
さらに同時期、インドネシアの首都ジャカルタでは
「七宝山」という名のレストランをオープンさせている。
客の70%は韓国人観光客であると、現地の消息筋は伝えている。
レストランの所有者ははっきりしていない。
だが、東南アジアで貿易業に携わっている
「大成総局」の現地法人ではないかと消息筋はみている。
「大成総局」は金正日(キム・ジョンイル)総書記の秘密資金を管理している
「労働党39号室」傘下の組織として知られている。
一方、北朝鮮専門のインターネットメディア「デイリーNK」は、
「中国の青島にある北朝鮮レストラン“平壌牡丹(ぼたん)館”は、
昨年12月に女性従業員が脱走した後営業を中断しており、
このほかにも各地で似たような事件が起こっている」と報じた。
安容均(アン・ヨンギュン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/03/26/20070326000024.html