インターネット掲示板「2ちゃんねる」への誹謗(ひぼう)中傷の書き込みなどを巡り、名誉棄損訴訟
などで相次いで敗訴している管理者・西村博之氏(30)が19日、東京地裁で開かれた民事訴訟に
出廷した。
西村氏は閉廷後、報道陣に対し、過去の訴訟で確定した賠償金などについて、「支払わなければ
死刑になるのなら支払うが、支払わなくてもどうということはないので支払わない」などと、支払いの
意思がないことを明らかにした。
西村氏は、これまでに全国で50件以上の訴訟を起こされ、その大半で敗訴が確定。未払いの
賠償金や、裁判所の仮処分命令に従わないことに対する制裁金が少なくとも計約5億円に上ると
されるが、西村氏が自ら支払いに応じたケースはほとんどない。その理由について、西村氏は
「踏み倒そうとしたら支払わなくても済む。そんな国の変なルールに基づいて支払うのは、ばかばかしい」と話した。
この日、西村氏は、東京都内のIT企業社長が「2ちゃんねる」への書き込みの削除や200万円の
損害賠償などを求めて起こした訴訟の口頭弁論に被告として出廷した。
(2007年3月20日3時5分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070320i301.htm?from=main3