◇グルジア紛争地域でロシア軍がヘリ攻撃か
【モスクワ=古川英治】グルジア内務省は12日、同国領内で親ロシア勢力が実効支配する
アブハジア自治共和国との境界地域が11日夜、攻撃を受けたと発表した。
現地メディアはロシア軍ヘリコプターによる攻撃と報道。ロシア側は否定している。
アブハジアにはロシア軍が駐留を続けており、撤退を求めるグルジア側と対立が深まっている。
両国関係の緊張が高まる可能性がある。
現地での報道によると、アブハジアとの境界にあたるコドリ渓谷の複数の村落がヘリコプター
2機とアブハジア側からのロケット弾による攻撃を受けた。
テレビは倒壊した建物などの映像を流した。死傷者はいないという。
グルジアのサーカシビリ大統領は12日、訪問先のカザフスタンから急きょ帰国し、調査を命じた。
サーカシビリ政権は北大西洋条約機構(NATO)への加盟を掲げ、ロシアと関係が悪化。
ロシアは昨年、両国を結ぶ交通網を遮断、ワインなど輸入禁止措置などで圧力を加えている。
日経
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070312AT2M1202612032007.html