◇署長ノート:県警横浜市警察部長・高橋民雄警視正、40年の経験を冊子に /神奈川
◇「署長はスターたれ」−−新任署長らに“民さん節”贈る
勇退する県警横浜市警察部長、高橋民雄警視正(60)が、平塚・横須賀署長など40年間の経験を
冊子「署長ノート」にまとめ、新任署長らに贈っている。「署長はスターたれ」とユニークな“民さん節”
を展開している。
山形県出身で、20歳の1967年に県警入り。機動隊歴が長く、浅間山荘事件、成田空港闘争でも
現場にいた。「昭和40〜50年代は激動の時代だった。激務で辞めようと思ったことも」。
署長は平塚署と横須賀署の計3年間勤め、町内会など防犯組織作りに尽力、「民さん」の愛称で
親しまれた。
署長ノートはA4判、102ページ。「私の目指す署長像」として「署長はスターでなければならない。
内外から姿勢、態度、服装も見られていることを肝に銘じて」と強調する。
「警察の仕事は現場が第一。署長は24時間、365日勤務が宿命。横綱と同様、人間的な魅力、
品格がなければならない。名物署長を目指し、がんばって」とアドバイスする。
200部を刷り、新任の署長、副署長に贈っている。現職警官の不祥事が続く現状に、高橋さんは
「県民の信頼がなければ、治安回復なし。署長は激務だが、若い警官を育てる楽しみもある」と後輩に
バトンを渡す。【網谷利一郎】
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20070311ddlk14040220000c.html