◇韓国総領事、県会で離任あいさつ 一部県議“ボイコット”
2月定例会開会中の県議会で5日、金光圭駐新潟韓国総領事による離任のあいさつが行われた。
本会議場での外交官の発言は初めてで、全国的にも異例。一部の政治団体から事前に抗議が
寄せられたが、混乱はなかった。
ただ、総領事を招く理由について、一部の県議が「説明が不十分」などと異議を唱え“ボイコット”した。
金総領事は平成16年3月から3年間勤務し、今月離任予定。県議会自民党日韓議員連盟が
日韓交流の促進に向けた提言をしてもらおうと、本会議場での発言を持ちかけ、金総領事は離任
あいさつで、「韓国と新潟の間の交易を従来の2倍以上にするのが課題」と、一層の経済交流の
必要性を強調した。
金総領事の離任あいさつをめぐっては、2月下旬に一部の政治団体から県議会に「内政干渉だ」
などとの抗議が寄せられた。
そのため、混乱を避けるため、議会日程を一部変更したほか、議会庁舎の入場者をチェックするなど
緊急警備を実施。総領事のあいさつについては一般傍聴を受け付けなかった。
県議会での混乱は回避したものの、本会議場では県議約10人が欠席。
このうち、半数以上は金総領事の招聘(しょうへい)決定について、「十分な説明がないまま決まった」
「慣例化に向けた議論などがない」としてボイコットした。
産経新聞
http://www.sankei.co.jp/chiho/niigata/070306/ngt070306001.htm