2007年03月05日21時02分
札幌高裁は5日、定められた最高裁の発令を受けずに約10日間、札幌地裁刑事部の判事補(34)に同高裁
判事の職務を代行させていたと発表した。判事の場合は高裁の判断で職務代行を命じることができることから、
同高裁は「うっかりしていた」と説明。今後、関係職員の処分も検討するという。
同高裁は2月19日付で、誤って判事補の職務代行を発令。判事補は5日までに、(1)控訴審の第1回公判4件
(2)判決言い渡し2件(3)保釈の許可か却下を決める抗告事件3件(4)勾留(こうりゅう)更新決定12件、の
計21件にかかわった。
(1)については無効と判断して審理をやり直す。(2)については、言い渡しに立ち会っただけで判決内容には
関与しておらず、必要があれば上告するなどの手続きをとるよう検察側や弁護人に説明した。(3)については
関係者に連絡し、決定に不服があれば再度請求してもらい、(4)については別の判事を加えて改めて更新
決定したという。
2日に最高裁からの指摘でミスが判明。判事補は5日付で改めて最高裁から職務代行の発令を受けたという。
ソース:
http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY200703050271.html