◇不正アクセス摘発2.5倍 オークション56%
他人のパスワードを無断で使い、インターネット上のサイトなどに侵入したとして、全国の警察が
平成18年に不正アクセス禁止法違反容疑で摘発した事件は、前年に比べ2・5倍の703件だった
ことが22日、警察庁のまとめで分かった。統計を取り始めた12年以降で最多。
情報技術を悪用するサイバー犯罪全体の摘発も、前年に比べ約1300件多い4425件で過去最多
を更新した。オークション詐欺や18歳未満が性的被害に遭うケースが目立っている。
警察庁は「インターネットの利用形態が広がり、サイバー犯罪は今後も増えるだろう」と分析している。
不正アクセス先をみると、ネットオークションは394件で全体の56%。
若年層で人気が高まっているオンラインゲームは223件で前年の約5倍になった。
手口では、電子メールで利用者を偽サイトに誘導し、パスワードなどを入力させるフィッシングが
前年の1件から220件と急増。
スパイウエアと呼ばれる不正プログラムを使った犯行も前年の約6倍の197件、ウィニーなど
ファイル交換ソフトで流出したパスワードが悪用されたケースも19件あった。
容疑者計130人の年齢をみると、20代が44人と最も多く、次いで10代(40人)、30代(28人)−
の順。
一方、ネットオークションで品物を送らず金をだまし取る手口が1327件で詐欺被害の83%を占め、
児童買春・ポルノ禁止法違反など18歳未満が性的被害に遭うケースは前年比1・5倍の978件だった。
産経新聞
http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070222/itt070222000.htm