携帯新参入のイー・モバイル、定額利用の薄型モバイルデータ端末を発売
イー・アクセス子会社のイー・モバイルは19日、3月末から始めるモバイル端末向けデータ通信
サービスの概要と新端末を発表した。まず定額制の高速通信サービスとビジネス向けの薄型携帯
端末を投入、来春には音声通話サービスも始める。イー・モバイルの千本倖生会長は「携帯電話
のブロードバンド革命を起こす」と意気込みを語った。
3月31日から始めるデータ通信サービスは下り最大毎秒3.6メガビット、上り最大毎秒384キロビット
のHSDPA方式。サービスエリアは当初東京23区と京都、大阪、名古屋市で、以降順次拡大していく。
他キャリアとのローミングは行っていないため、サービスエリア外のネット接続機能は利用できない。
新端末「EM・ONE(エムワン)」はスライド式キーボードと4.1インチの大画面ワイドVGA液晶
を採用したスマートフォンタイプで、イー・モバイルがシャープ、マイクロソフトと共同開発した。
HSDPAと無線LANの2方式で通信できるほか、ワンセグ放送も受信できる。厚さは18.9ミリメートル
で、パソコンタイプのキーボードを採用したウィンドウズモバイルOS(基本ソフト)の携帯端末としては
国内最薄だという。
画面のインターフェースには、三次元画像処理ソフト会社のヤッパと共同開発した立体表示(3D)
技術を採用し、操作メニューなどをわかりやすく、立体的に表現する。入力はタッチスクリーンでも
行える。千本会長は端末について「アップルのiフォンを超える」と自信を示した。
エムワンの端末価格を含む初期費用は9万5000円。長期契約による割引制度があり、1年契約では
7万1000円、2年では3万9800円となる。月額の利用料金は、5980円の定額制とした。契約期間の
途中で解約すると残月数に2000円をかけた解除料がかかる。
合わせて、モバイルパソコンなどに挿入して使うデータカード端末も発売する。「D01NE」の端末価格
は2万8980円、1年契約では4980円となる。月額基本料はエムワンと同じ5980円。いずれもイー・モバイル
のオンラインショップや量販店などで販売する。
EM・ONEの主な仕様
OS Microsoft Windows Mobile 5.0
CPU Marvell PXA270 520MHz
本体メモリ フラッシュメモリ 512MB /SDRAM 128MB
表示部 4.1インチ ASV液晶
通信機能 HSDPA , IEEE802.11b/g準拠 , Bluetooth1.2
内蔵カメラ 有効画素数約131万画素
カードスロット miniSDTMカードスロット
外形寸法 約140(W)×70(H)×18.9(D)mm
重量 約250g (充電池、スタイラスペン含む)
バッテリー 約4時間
ニュースソース
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfa000019022007 キーボードを縦方向にスライドさせた「EM・ONE」。標準でワンセグに対応している
http://it.nikkei.co.jp/photo/fa/MMITfa000019022007_2_0_fa.jpg