◇汚職役人も偽物見抜けず わいろ品まで横行
中国・上海の後背地として最近、開発著しい安徽省の汚職役人から押収した高級腕時計や骨董
(こっとう)品などを競売にかけたところ、その中に偽物が多いことがわかった。
偽物産業が中国経済を牽引(けんいん)している面が強いことはかねてから指摘されてきたが、
取り締まる側のはずの役人へのわいろ物品にまで偽物が横行していることに関係者は驚いている。
国内ネット情報紙、星島環球網によると、汚職で摘発された安徽省の王懐忠・元副省長ら6人の
収賄物品を整理して競売にかけたところ、中国全土から300人余りが集まった。
狙いは王被告らが受け取っていた高価な書画や玉器などの骨董品の数々で、未表装にもかかわらず
掛け軸1本に4万元(60万円)もの値がついた。
ところが、競り落とされた書画だけでもその80%が贋作と後に行った鑑定でわかった。
もちろんその他の骨董品の数々や高級時計も偽物の可能性が高い。
実は競り落としたバイヤーたちも偽物が横行していることに気づいていたのだが、旧世代の役人と
違って、現代の役人は真贋を見極める目を持っていないので、「王副省長のところから流れた品物です」
の一言でもう一度、わいろとして使えるからだそうだ。
特に最近のわいろは業者よりも下級役人が上司向けに付け届けするケースの方が多く、今回集まった
バイヤーの中にも山東省の地方役人の代理でわいろ品を調達に来ている者もいたという。
中国では贋作の横行は共産党政権が登場する前から長くあったが、改革開放でDVDの映画や音楽、
さらには電化製品、ブランド商品などに一気に偽物が広がり、「偽物以外を見つける方が難しい」
(上海の商店主)といわれるほどだ。(上海 前田徹)
SANKEI EXPRESS
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/39224/ 関連スレ
【中国】「ニセモノ文化」拡大・増殖…08年北京五輪、10年上海万博の前に終焉させたはずが[02/10]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1171097206/