男鹿水族館GAO(男鹿市戸賀)のアイドル、シロクマ豪太のパートナー探しが難航している。
県やGAOが動物商などを介して雌のシロクマ情報の収集に努めているが、
現在まで入手のめどは立っていない。県は「ずっと一人きりでは豪太がかわいそう。で
きるだけ早く雌を連れて来て繁殖させたい」(観光課)として、引き続き入手の道を探る方針だ。
県とGAOは主に▽親からはぐれた野生の子グマ▽動物園で生まれた赤ちゃんグマ
の2ルートで入手を目指している。
同課によると、入手可能な野生のはぐれ子グマ(雌)の情報はこの1年皆無だった。
一方の動物園ルートでは昨年3月、オランダで三つ子が生まれたという情報が入った。
EUには、希少種であるシロクマを保全するため「原則としてEU内で繁殖させる」
という取り決めがあるが、県は3頭同時に生まれた点に着目。
「EU内で引き受け先がないなどの例外的状況で外に出すこともあり得る」として、
動物商などを通じて入手に名乗りを上げた。
だが結局、交渉が進展せず6月ごろまでに入手を断念。
本年度に県が実際に入手に動いた有力情報は、これまでこの1件のみだった。
同課の担当者は「動物園同士の取り合いが激しく、情報自体も少ない。
できる限り早く入手できるよう、とにかく粘り強く交渉するしかない」と話す。
来館当時1歳6カ月だった豪太はすくすく成長し、現在3歳2カ月。
体重も150キロから320キロに増え、「人間で言えば思春期に入るころ」(観光課)という。
画像:雌入手のめどが立たない中、すくすく成長しているシロクマ豪太
http://www.sakigake.jp/p/images/news-entry/070207i12.jpg 秋田魁新報
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20070207i