コロッケ道、ついにゴール!
「365種類のコロッケを開発する」というユニークな企画に挑戦していた
総菜店のデリンベイク(高知市はりまや町1丁目)が5日、満願成就となる365種類目の
ビーフコロッケを発売、5年がかりで“公約”を達成した。
数々の具をコロッケに詰めてきた開発担当の細川泰伸さん(36)は
「訳の分からない達成感でいっぱいです」と感慨深げだ。
「毎日でも楽しくコロッケを食べてもらいたい」(細川さん)と、企画は14年3月にスタート。
四万十川の青のりコロッケに始まり、カツオ入り、ズワイガニ入りなどさまざまな新商品を開発。
店舗だけでなくインターネットでも販売して全国から注目を浴びた。
常時販売するのは二十数種類のため、定番として残っている商品は少ないが、
これまでバレンタイン向けチョコレート入りや、1個1200円のマツタケ入りなど
数々の珍コロッケが登場。
中にはゴーダチーズ、ウズラ卵、カニ、クリームをすべて入れ、
頭文字から合格コロッケと名付けた縁起物も。
「お客さんの反応が面白かった。いろんなコロッケを作れる自信にもなりました」と細川さんは振り返る。
317種類目まで来た昨年5月には、ネット上で「ご当地コロッケ」を募集
。牛タンや名古屋コーチンなど全国各地の特産品を使ったアイデアが寄せられた。
入手困難な食材は現地から取り寄せて試作したため「経営ベースではしんどかった」が、
一気に47種類を発表した。
最後の1品は「看板商品になるようなコロッケを」と、基本に戻ってビーフコロッケ。
じっくり煮込んだ牛筋と野菜に、ミンチ、ジャガイモを加えて一晩寝かせた具を、こんがり揚げる。
3カ月前から試作を繰り返し、「頑固おやじのゴツゴツ牛肉コロッケ」と名付け、5日に発売した。
「やったーという達成感と、終わってしもうたという思いも。皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」。
細川さんはわが子のようにコロッケを見詰めて喜んでいる。
画像:じっくり時間をかけて作る自信作です」。365種類目の新作コロッケを手にする細川さん
http://www.kochinews.co.jp/0702/parts/070205evening01.jpg 高知新聞
http://www.kochinews.co.jp/0702/070205evening02.htm#shimen2