シンガー・ソングライターの奥田民生(41)が、NHKのドキュメント番組で初めて
特集されることが4日、分かった。17日放送の「アーチストドキュメント 奥田民生〜
ビートルズ、陽水、PUFFY、そして僕〜(仮題)」(深夜0・15)は、奥田の音楽の
ルーツを、これまでのヒット曲とともに探る。バンド「ユニコーン」のボーカルでデビュー
してから20年。本人のロングインタビューもあり、貴重な節目の番組となりそうだ。
クールでマイペース、脱力系―。J―POP界でも特異な存在感を放ち続ける奥田が
デビュー20周年を迎え、ドキュメント番組に定評のあるNHKで取り上げられることになった。
奥田に迫ったドキュメント番組は、2001年3月にフジテレビのCS放送「CS721」
が放送して以来、6年ぶりだが、NHKでは初めてとなる。
1986年にユニコーンが結成され、ボーカルとして87年にデビューを果たした。
「すばらしい日々」などのヒット曲を生み出し、93年に解散。ソロになってからも「さすらい」
「イージュー☆ライダー」などで高評価を得た。プロデューサーとしても、PUFFYで
「アジアの純真」などミリオンセラーを連発。大御所の井上陽水(58)ともユニットを結成し、
話題を集めた。
番組では、ヒットメーカー・奥田の音楽のルーツを、これまでのヒット曲とともに探っていく。
貴重なライブ映像も放送。本人にも約2時間にわたるインタビューを行い、幼少から築き上げて
きた音楽観や、どんなアーティストと出会い、影響を受けてきたのかなどを検証する。
ほかにもPUFFYや井上、さらにユニコーンの前にアマチュアバンドを組んでいたメンバー
からも証言を集める。まさに多方面から“奥田民生の作り方”を分析していく。
番組関係者は「奥田さんは『ゆるい』とか『脱力』とか、何か『なまけもの』的なニュアンス
で語られることが多いが、実際はどんな人なのか、という部分に迫りたい」と意気込む。
NHKドキュメントをきっかけに、大みそかの紅白歌合戦の初出場が実現する可能性も。
節目の年だけに、奥田の活動から目が離せない。
(2007年2月5日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070205-OHT1T00055.htm