◇「踏み字」訴訟 違法性認め控訴断念、鹿県警敗訴確定へ
2003年の鹿児島県議選買収事件に絡み、志布志市のホテル経営川畑幸夫さん(61)が、
取調官から肉親の名前を書いた紙を踏まされ自白を迫られたと訴え、鹿児島地裁が「踏み字」行為
の違法性を認め県に60万円の賠償を命じた訴訟について、県警は31日、違法性の認定を受け入れ、
控訴しないことを明らかにした。判決は2月2日、確定する。
県警は取調官の処分を検討するほか、処分対象者の精査に着手する。
県警本部であった定例記者会見で、久我英一本部長と岸敬也警務部長が同席して発表した。
岸部長は「訴訟の根幹部分である踏み字行為は、妥当性に疑念を生じさせかねない手法。
違法といわれてもやむを得ない」と述べた。
「(踏み字以外の争点で)事実の認定、評価が異なる部分はあるが、裁判を長期化させられない」
と説明。川畑さんに対しては「ご負担をかけたことを遺憾に感じる」と陳謝した。
久我本部長は「判決を重く受け止める」と語った。
処分について岸部長は「地方公務員法に基づき適正に対処する」と述べ、対象者がどれだけの
範囲になるかを含め、聞き取り調査などすることを明らかにした。
川畑さんは、元県議中山信一被告(61)の選挙運動をめぐる公選法違反容疑で03年4月16日、
志布志署で任意の事情聴取を受けた際、捜査二課の警部補(44)から、「お父さんはそういう息子に
育てた覚えはない」などと書いた紙3枚を無理やり10回ほど踏ませられたと主張していた。
1月18日の勝訴判決後、警部補を特別公務員暴行陵虐容疑で告訴しており、鹿児島地検が捜査
している。
伊藤祐一郎県知事は取材に対し「県警の自浄作用が働いた結果だと思う」と話した。
画像:定例会見で控訴しないことを明らかにした久我英一県警本部長(左)と岸敬也警務部長=31日、
鹿児島市の県警本部
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