平戸市のホテル・旅館・飲食店が来月から一斉に、新たな特産メニューとしてクジラ料理の
提供を始める。十八日、統一メニュー作りに向けた最終試食会が同市北部公民館で開かれた。
平戸は江戸時代から昭和初期にかけて捕鯨の歴史があり、クジラ食文化が浸透している地域。
平戸と松浦の両自治体や商工会議所などで構成する平戸・松浦地区観光人材育成協議会が、
厚生労働省の委託を受けて新たな食の特産メニュー作りに取り組んできた。
地元の女性団体や観光関係者ら約三十人を招いた試食会には、平戸旅館業協同組合が四品、
平戸料飲業組合が十品の料理を試作。刺し身などの定番に加えしゃぶしゃぶ、すき焼き、
チリソース、ベーコンピザ、サラダなど趣向を凝らした新メニューを並べた。
平戸市の観光ガイドをしている同市岩の上町の高田久美子さん(56)は「初めて食べたけど
驚くほどおいしい。クジラのイメージが変わった。クジラを食べたいと希望する中高年層が
多いので、観光客に自信を持って薦められる。平戸の名物になってほしい」と期待を込めた。
両組合とも、試食会のアンケート結果を踏まえそれぞれ数品の統一メニューを決定。
来月から観光客にPRしていく。
写真:クジラのアゴ肉などの刺し身を試食する主婦ら=平戸市戸石川町、北部公民館
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070119/01.jpg ソース:長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070119/01.shtml