バイエルンのダイスラーがわずか27歳で引退
セバスティアン・ダイスラーがスパイクを脱ぐ。
バイエルン・ミュンヘンのMFはわずか27歳で現役を引退することになった。
ダイスラーはこれまでの経歴の中で5回のひざの手術を強いられ、
また2003年11月から04年12月にかけてはうつ病の治療のため
精神科に入院したこともあった。06年ワールドカップ(W杯)も負傷のため欠場を余儀なくされた。
ダイスラーはドイツで最も将来を有望視された選手の1人だった。
ボルシア・メンヘングラッドバッハでブンデスリーガにデビューしたころから
ドイツサッカー界の期待を背負い、1999年にはヘルタ・ベルリンへ移籍。
2002年にはドイツ1の強豪クラブであるバイエルン・ミュンヘンへと移った。
これをはずみとして輝かしいキャリアを築いていくはずだったが、夢は悪夢へと変わってしまった。
その後の数年間は5度にわたるひざの手術と慢性的なうつ病に苦しめられ、
調子を取り戻すことができなかった。地元ドイツで開催された昨年のW杯も大会前の負傷のため欠場。
単なる不幸の一言では片付けられないキャリアに、また一つ苦しみが積み重ねられた。
すべてを忘れたいという気持ちから、スパイクを脱ぐ決断へと至った。
ダイスラーはドイツ代表として計36試合に出場。
月曜日の夜にバイエルンのジェネラル・マネージャーのウリ・ヘーネスとともに
ミュンヘンで記者会見を開き、「もう決めた。撤回することはない」と語った。
「彼はドイツが生んだ最高の選手の1人だった」とヘーネス。
考えを改めるよう説得を試みたが、無駄に終わったようだ。
「これが単なる悪い夢であることを最後まで望んでいた」とヘーネスは付け加えた。
◆ソース
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20070117-00000011-spnavi-socc.html ※依頼あり