★救出作業阻む鉄板 トレーラー2人死亡 運転席屋根吹き飛ぶ
切断された鉄製ワイヤに屋根を失った運転席――。水戸市若宮の国道6号上り線で5日午後1時5分ごろ
起きた大型トレーラーの事故現場は、荷崩れで飛び出した積み荷の鉄板の衝撃力を見せつけていた。
水戸署によると、この事故で、運転席にいたいずれも鉾田市の運送会社社員の石崎竜一さん(37)
(水戸市元吉田町)と、宮本亨さん(36)(茨城町長岡)が死亡した。積んでいた鉄板は全部で16枚。
1枚は1・6トンもの重さがあり、トレーラーから10メートルほど前方の路上には、鉄板の直撃を受けて
吹き飛ばされた運転席の屋根や鉄板10枚が散乱していた。
運転席に取り残された2人を救出するため、消防隊員らが駆けつけた。しかし、鉄板4枚が運転席に
覆いかぶさるように乗っていたため、作業は難航。最後はクレーン車で鉄板をつり上げたが、既に
2人の息はなかったという。
現場の目の前にある土木建築機材会社の男性社員(56)は「急ブレーキの大きな音がした直後、
『ドーン』というごう音が響き、もうもうと土煙が上がった」と振り返った。
現場は片側2車線の直線道路で、事故で上り線は約5時間にわたって通行止めになった。
(2007年1月6日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news001.htm