★タクシー全面禁煙 大都市圏で初、名古屋地区8千台
名古屋地区(名古屋市とその近郊)で営業するすべてのタクシー約8000台が、来年5月1日から全面禁煙となる。
名鉄交通やつばめ自動車など大手タクシー会社を筆頭に、地区の法人、業界団体の大半が一斉実施で合意した。
大都市圏でのタクシーの全面禁煙化は初めて。
名古屋地区の102社・3協同組合が加盟する「名古屋タクシー協会」によると、女性や子どもを中心とした非喫煙者
から「車内がたばこくさい」と苦情が多かった。また運転手にとっても狭い車内で「受動喫煙」を強いられるなど
健康面で不安が根強かったため、今年夏ごろから禁煙化の検討を開始。
「中途半端に喫煙タクシーが混在すると、利用者が戸惑ったり不公平感を抱いたりして、運転手もきっぱり喫煙を
断れないムードになりかねない」と判断し、全面禁煙の一斉実施を決めた。
各社や業界団体は今後、同協会内に連絡会議を設け、利用者への周知方法を詰める。
名古屋地区の禁煙タクシーは現在、5社で計80台。大手タクシー会社の幹部らは「電車や駅、路上での禁煙拡大
など社会の流れからも、また多くの人を快適に運ぶ公共交通機関としてのタクシーの使命からも、全車両の禁煙化
は必要」と強調。「愛煙家の方にもぜひ、理解願いたい」と話している。
中部運輸局は「大変な英断で、公共交通機関の健康増進対策としても、望ましい取り組み」と歓迎している。
タクシーの全面禁煙化は、今年4月に大分市タクシー協会(約800台)など大分県内の一部地域が先鞭(せんべん)
をつけ、同県内では現在、運行車両(約2800台)の90%近くまで禁煙化が進んでいるが、東京、大阪を含めた
大都市圏では例がない。
(中日新聞 12/31)
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061231/mng_____sya_____001.shtml