サッカーのスコットランド・プレミアリーグ、セルティックのMF中村俊輔は26日、
グラスゴー(英国)でのダンディー・ユナイテッド戦で1得点、1アシストと活躍し、
劣勢だったチームは2−2で引き分けた。
2点を追うセルティックは後半33分に中村の右FKからDFオデイが頭で得点し、その
2分後に中村が鮮やかなループシュートを決めて追いついた。2試合連続でフル出場した中村は、
今季のリーグ21試合目で昨季と並ぶ6ゴールに到達。この試合の最優秀選手にも選ばれた。
(共同)
★自在のプレーで窮地救う 俊輔、2けた得点も視野
敗色濃厚だったセルティックを中村の左足が救った。後半33分に鋭く回転のかかった
右FKでオデイのヘディングシュートをアシストし、その2分後には技ありのループシュート
を決めた。辛口のストラカン監督が「彼は天才だ」と賛辞を惜しまなかった。
後半13分に0−2とされた予想外の展開で、指揮官にチームの命運を託された。「最後の
20分間は自由にやっていいと言われた」と中村。右に開いてフリーになったり、前線に残って
ボールを要求したりと自在にプレー。「動きやすかったし、楽しかった」。同点ゴールはペナル
ティーエリアの少し外側から。GKが前に出ているのを見逃さず、絶妙の軌道でネットを揺らした。
このところ過去の名プレーを集めたビデオを見ていたそうで「そのイメージがあったかな」。
終了間際にはDF2人に囲まれながら、意表を突いたヒールキックでゴール前の味方選手
に好パスを送り、勢いを取り戻したホームのスタンドを沸かせた。
今季のリーグ戦で6ゴール目となり、21試合で昨季の得点数に並んだ。「プロで10を
超えたことはないから、2けたにいったらいいな」という節目の数字も視界に入ってきた。
(共同)
SANSPO.COM 2006年12月27日 更新
http://www.sanspo.com/sokuho/1227sokuho002.html