ランナーだけでなく、社会貢献のために真心も送ります!! 日本ハム田中賢介内野手
(25)が23日、来季から「犠打基金」を検討していることを明かした。今季はパ・
リーグ最多34犠打を記録し、44年ぶりの日本一に貢献。来季からは1犠打ごとに何らか
のチャリティーを行い、グラウンド外でも献身的に活動していくことを誓った。
弱冠25歳の犠打職人らしい、風変わりなプランを実践する。「盗塁ではありきたりなので、
何かほかの記録でしたい。犠打とかいいですよね」。現役選手では阪神赤星は盗塁数分の
車いす、ソフトバンク和田は1球ごとにワクチン10本分の相当額を寄贈している。22日
には巨人原監督が来季は1勝×3万円を福祉団体などに寄付することを決めたばかり。
田中賢も負けじと主力クラスの自覚を持って来季へ臨むため、発奮材料を自らに課した。
今季は日本シリーズでもシリーズ個人最多タイ6犠打を記録するなど「2番二塁」の
レギュラーを奪取して大ブレーク。プロ7年目で初めて規定打席に到達して打率3割1厘の
好成績も残したが、あえて特長である犠打を選択した。送りバントを1つ決めるごとに
「開幕までに考える」と、社会貢献できるプランを今後、煮詰めていく。本拠地を置く
北海道、または故郷の福岡のいずれかに地域貢献できるような形が現段階で有力。来季は
グラウンド内外で、渋い仕事にこだわっていく。【高山通史】
nikkansports.com[2006年12月24日8時24分 紙面から]
http://hokkaido.nikkansports.com/baseball/professional/fighters/p-hf-tp0-20061224-134381.html