★脱法ドラッグに類似品
県内では、富山市内などの国道8号沿線に点在するアダルトショップ数店で「RASHU」が販売されている。
「女性にもてる」と宣伝し、1箱の値段は4000円前後。液体が入っているプラスチック製の小型容器に
「ラッシュ系」との記載がある。
厚労省監視指導麻薬対策課によると、「RASHU」が登場したのは、東京都内にある「RUSH」の輸入元が、
薬事法違反(無承認無許可医薬品の販売など)で刑事告発された今年1月ごろ。
告発の影響で「RUSH」の輸入が止まることを予測し、脱法ドラッグを扱う一部の業者が、似たような名前を
付けて類似の商品の販売を始めたらしい。同省では、「RUSH」の類似商品とみて成分の分析を急いでいる。
その一方で、県警組織犯罪対策課でも「RASHU」の調査を実施。これまでに麻薬指定や毒劇物取締法に
該当する成分は検出されてはいないが、同課は「似たような化学式の成分が入っている可能性は高い」と
危険性を懸念している。
これに対し、「RASHU」を販売する店舗では、「脱法ドラッグではない。使い方は香水のようにしてほしい」
と顧客に説明しているようだ。
同省では改正薬事法を来年4月に施行予定で、脱法ドラッグの取り締りを強化する方針を打ち出した。
ところが、現時点では施行前の“空白期”でもあるため、昨年6月に独自条例を作って規制を始めている
東京都以外は、脱法ドラッグは野放しに近い状態だ。
県くすり政策課は「現行では業者に指導はできない。これまで県内では脱法ドラッグの販売は確認されて
いないが、改正薬事法の施行後に指導を行うようにしたい」としている。
(2006年12月17日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news001.htm ※更新されると消えます