★八戸港水揚げ不振 240億円割れも
本県太平洋沿岸の生鮮スルメイカ漁の極端な不振が響き、日本を代表する漁港の一つである
八戸港の水揚げ金額が伸び悩んでいる。八戸市水産事務所が八日にまとめた同港の一−十一月
の実績は二百十八億二千万円にとどまり、前年同期を十一億五千万円(5%)下回った。
十二月に入って天候に恵まれない日も多く、通年では三十四年ぶりに二百四十億円の大台を
割り込む懸念もある。
同事務所によると十一月も生鮮スルメイカの不漁は続き、一−十一月の小型イカ釣り船による
水揚げ金額は累計三億五千七百万円(前年同期比66%減)。このほか、前沖などで生鮮スルメイカ
を漁獲している大中型巻き網は二十九億六千六百万円(同13%減)、中型機船底引き網が三十六億
三千七百万円(同26%減)と振るわなかった。
生鮮スルメイカはサバなどより単価が高いため水揚げ金額への影響が大きく、この三つの漁業で
前年同期に比べた落ち込みは計二十四億円を超す。二〇〇六年は、三月まで水揚げが続いた
前漁期の船凍アカイカ、今夏以降のサバが豊漁に恵まれたが、金額では全体のマイナスを
穴埋めできていない。
同港の水揚げ金額のピークは一九八二年の九百三十三億四千万円。
(東奥日報 2006年12月9日(土) )
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/20061209090625.asp