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◎異色、和尚バンド　珠洲で結成　デビューライブで５曲演奏 
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三人の住職らで構成する異色の”和尚バンド”が、珠洲市で誕生し、同市内でデビューライブを行った。 
バンド名は「Ｓｔ．ｒｉｎｇｅｒｓ（セイントリンガーズ）」。 
メンバーはジャズ、ポップス、中国民謡など多彩な音楽で来場者を楽しませ、今後の音楽活動に意欲をみせた。 
セイントリンガーズは、ウッドベースの山田泰雲さん（６２）＝同市若山町吉ケ池＝、二胡の岩尾照尚さん（５３）＝三崎町寺家＝、カホンの細川行慧さん（６１）＝上戸町寺社＝の住職三人と、ギターの吉岡敏和さん（４３）＝馬緤町＝。 
四人は三日、飯田町のカフェ・ド・らんぷで中国民謡の「陽閑古道（ようかんこどう）」や人気ロックバンド、オレンジレンジの「キズナ」など五曲を演奏した。 
バンドの結成は大学時代から音楽に親しむ山田さんが、約十五年前に旧上黒丸中に寄贈したウッドベースを修復したことがきっかけとなった。 
上黒丸小を併設する同校の閉校が決まった後、昨年二月に校内で破損したウッドベースを見つけた山田さんは、長男の真隆さんと修復にあたった。 
この話を聞いた北國新聞文化センターの二胡教室に通う岩尾さんがバンド結成を思い立ち、和太鼓歴五十年の細川さん、ギターを得意とする吉岡さんを誘い、一月に練習を開始した。 
四人は十一日、金沢市の金沢２１世紀美術館で開かれる二胡教室の合同発表会（北國新聞社後援）に、バックバンドで出演する。 
山田さんは「音楽の楽しさを思い出した。説経の合間に演奏を披露したい」と話し、今後は市内で開催される各種の音楽イベントにも参加したい考えだ。