2006年11月8日
携帯めぐりトラブル 盛岡殺人未遂
盛岡市加賀野3丁目の精神障害者福祉施設で7日深夜、施設利用者の同市の無職男(64)
が殺人未遂の現行犯で逮捕された事件で、男はおいにあたる同市の団体職員男性(32)と携
帯電話の利用をめぐるトラブルから犯行に及んだとみられることが8日、盛岡東署の調べで分
かった。
同署などによると、男は7日午後10時半ごろ、同市加賀野3丁目の同施設の玄関先で、自
身の携帯電話を使って呼んだ男性に携帯電話の利用方法を注意されたことに腹を立て、口論の
末に持っていた果物ナイフ(刃渡り約10センチ)で男性の腹を1回刺し、重傷を負わせた疑
い。
男は2002年に同施設に入所し最近、携帯電話を購入。男性に頻繁に電話をかけていたと
いう。男は容疑を認めているといい、同署は詳しい動機や犯行の状況を調べている。
現場の福祉施設は盛岡市内の財団法人が運営する精神障害者の社会復帰施設で、開所は
2002年3月。盛岡地方振興局障害保健課によると、施設は入院治療は必要でないがすぐの
社会復帰は難しい人が利用する有料の「アパート」で、現在は定員20人に対し18人が利用
しているという。
施設は精神保健福祉士2人を含む職員5人態勢だが、午後6時から翌日午前8時半までは管
理人が1人で勤務。通常、玄関は午後8時で施錠することになっていたという。
同課の盛合弘道課長は「9月の指導監査では特に問題はなく、トラブルの話も聞いていな
い。夜間の面会、外出対応を含め再度、運営の実情を把握したい」としている。
岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m11/d08/NippoNews_14.html