□「元大統領の死刑執行、来年夏前に」 イラク首相補佐官
イラクのリドハ首相補佐官は6日、イラク高等法廷が言い渡したフセ
イン元大統領の死刑について、来年夏前の執行を望む考えを明らかにし
た。世界で死刑判決に対する賛否が渦巻く中、マリキ政権内では、同日
から控訴手続きが始まったばかりの被告に対する早期の処刑要求が強
まっている。
補佐官はAFP通信に対し「彼が生きているのは、イラク国民にとっ
てよくない。独裁者を早く死に至らしめ、この問題になるべく早くけり
をつけたい」と述べた。
同法廷の運用規則によると、死刑と終身刑の場合、控訴院が刑を確定
するか審理を差し戻すかなどを決める。検察官トップのムサウィ氏は6
日、AFP通信に「来年1月か2月には控訴院の結論が出る見込みだ」
と述べた。仮に結論が死刑支持の場合、刑はその後30日以内に執行さ
れる。
フセイン元大統領の死刑判決については、湾岸戦争中にイスラエルを
ミサイル攻撃した同元大統領を英雄視するパレスチナを始め、エジプト
やヨルダンなどスンニ派が多い地域で激しい反発が起きている。英国の
ブレア首相が「サダム(フセイン元大統領)であれ、他の誰であれ死刑
に反対する」と述べるなど、英仏やイタリアでも強い批判の声があがっ
ている。
一方、ポーランドのカチンスキ大統領が「数十万人を殺したとされる
のだから、有罪で死刑以外の選択肢はなかっただろう」と述べるなど、
当然視する声もある。
出典:asahi.com 2006年11月07日13時35分
http://www.asahi.com/international/update/1107/006.html 関連スレッド:
【イラク】フセイン判決、死刑執行に反対の声…背景に死刑への認識相違=欧州メディア[11/07]
http://live14.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1162859534/l50