□エアバスがリストラ策、取引企業6分の1に
【パリ=安藤淳】超大型機の生産遅れなどに苦しむ欧州エアバスは6
日、リストラ策の一部を明らかにした。部品調達などの取引先を現在の
約3000社から6分の1の約500社に減らす。広告・宣伝などの経費も
2010年までに3割相当を削減する。
取引先の絞り込みは「少数の企業と緊密に連携し開発・生産を効率化
するのが目的」(広報担当者)としている。資材調達費にもメスを入
れ、2010年までに3億5000万ユーロ削減する。欧州各地にある物流拠
点も80カ所から4-8カ所に大幅削減する計画だ。
エアバスは新鋭の総2階建て超大型機「A380」を航空会社に引き
渡す時期が当初計画に比べ2年程度遅れる見通し。遅延補償金の支払い
や生産システム見直しに伴う追加コストが業績を圧迫するとみられてい
る。10月にリストラの実施を発表したが、詳細は労組などと調整して決
めるとしていた。(11:02)
出典:NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061107AT2M0700707112006.html