□ジャンボ機、日本の空から引退へ…日航「最古型」退役
「ジャンボ」の愛称で親しまれてきた大型ジェット機・ボーイング7
47が近い将来、日本の空の主役の座から退く。
日本航空が保有する最も古い型のジャンボは31日に退役するなど、
初期型29機は2009年までにすべて退き、後期型も翌年から順次姿
を消していく。
初期型がすべて引退した全日空も来年から後期型の退役を進める。旅
客のニーズが多様化していることに加え、原油高などで低燃費機が求め
られているためで、両社とも今後は、主力を中型機に切り替えていく方針だ。
最大で500人以上を輸送できるジャンボ機は、これまで世界の航空
会社に1300機以上が納入されたベストセラー機だ。日本では197
0年7月、日航の羽田-ホノルル線で初就航。日航は計109機を受領
して、世界最大の“ジャンボ・ユーザー”となった。
全日空もこれまでに46機を導入し、国際線や国内主要路線のエース
として大量輸送を担ってきた。
現在稼働中のジャンボ機は、日航で73機(貨物機含む)、全日空は
23機だが、両社とも今後、大幅に削減していく方針だ。このうち日航
では、現在は最大勢力のジャンボ機が、5年後には半数以下になる見込
みだ。全日空は、来年からの3年間に後期型機を毎年2機ずつ退役させる。
出典:2006年10月30日15時28分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061030it09.htm?from=top