□探査船「ちきゅう」、しけで掘削システムの一部損傷
青森・八戸沖で海底の科学掘削試験を行っている地球深部探査船「ちきゅう」の掘削システ
ムの一部が、急速に発達した低気圧によるしけの影響で損傷を受けていたことが10日、わ
かった。
海洋研究開発機構(本部・横須賀市)によると、「ちきゅう」は7日夕、海の荒れが激しく
なったため、海面下約1200メートルの海底に固定してある「BOP」という装置から、船
につながる掘削用パイプを切り離した。
その後、作業再開のために機器を検査したところ、BOPと掘削用パイプをつなぐ部品が変
形しているのがわかったという。
BOPは地下からガスなどが噴出するのを防ぐ装置で、科学掘削船としては「ちきゅう」が
初めて搭載した。同機構では損傷の程度を詳しく調べ、BOPをいったん引き揚げて修理する
かどうか判断する方針。
出典:2006年10月10日20時13分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20061010ik21.htm