政府は2日、町田顕最高裁長官が今月15日に定年退官するのに伴い、後任の第16代長官に
島田仁郎最高裁判事(67)を充てる人事を内定した。近く閣議で正式に決定する。
最高裁長官人事をめぐっては、堀籠幸男最高裁判事(66)を充てる案が固まっていた。島田氏も
有力候補者の一人だったが、安倍晋三首相が2日午前、官邸で町田長官と会って意見を聴取し
最終的に決定。首相はこの後、島田氏とも面会した。
三権の長の一角である最高裁長官の交代は2002年11月以来、約4年ぶり。島田氏の最高裁
長官としての任期は、定年の70歳となる08年11月まで。島田氏は刑事裁判官出身で、裁判官
出身の長官就任は8人連続となる。
島田氏は、最高裁刑事局長や司法研修所長、大阪高裁長官などを歴任。一般市民が刑事裁判に
参加する裁判員制度のスタートを09年に控え、刑事裁判に詳しい島田氏が適任と判断された。
島田 仁郎氏(しまだ・にろう)東大卒。64年判事補。仙台高裁長官、大阪高裁長官を経て、2002年
11月から最高裁判事。67歳。東京都出身。
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