「ビデオゲーム機(コンソール)しか知らなかった利用者がオンラインゲームの楽しさを感じ始めたことで、
現地での事業がスムーズに展開しています」
NHNの日本法人「NHNジャパン」のチョン・ヤンヒョン代表(40)は、最近開かれた東京ゲームショーの会場
で記者と会い、「超高速インターネットが拡散したことで、日本のゲーム市場も韓国のようにオンライン化され
てきている」と話した。
また、チョン代表は「6年前から現地で活動しており、NHNジャパンは今後も成長が期待できる有望株」と、
自信あり気にコメントした。
実際に日本では、ソフトバンクがインターネット・ゲーム・ポータル事業に進出したほか、ソニーのゲーム機
プレイステーション3にもオンライン機能が搭載されるなど、オンラインゲームに対する関心が急速に高まっている。
日本の慶応大学大学院を卒業したチョン社長は、金範洙(キム・ボムス)NHN社長が小学校の同窓生で
あることが縁となり、2000年からNHNジャパンの事業に参加し始めた。
これをきっかけに2000年9月に設立されたNHNジャパンは、日本でハンゲームというサイトを運営しながら
現在155のゲームを提供するなど、急成長を遂げてきた。
また、2002年には13億ウォン(約1億6200万円)程度だった売上高が昨年には500億ウォン(約62億5000
万円)にまで膨らんだほか、6人からスタートした社員も今では300人を数えている。
このような実績を土台に、NHNジャパンのハンゲームは、日本の月刊インターネット情報誌「ヤフー・
インターネット・ガイド」が選定する「今年のベストサイト」ランキングで2年連続トップを占めている。
これについてチョン社長は「事業開始当初は、他のポータルサイトにゲームを売ろうとしても担当者に
会うことさえ難しかったが、今では有力なパッケージゲームメーカーの方からオンライン化を提案してくるほど、
大きく成長してきている」と話している。
しかし、NHNジャパンの売上高はここ最近伸び悩む傾向にあり、新たなアイテムの発掘が求められている。
日本のハンゲームは、昨年第4四半期に売上高ベースで17.5%という高い成長率を記録したものの、
今年の第1四半期には1.7%のプラス、第2四半期には3.6%のマイナスとなるなど、足踏み状態が続いている。
このほか、NHNの主力事業の一つである検索サービスは、2000年代初めに大失敗するという苦い経験も
味わっている。
これについてチョン社長は「売上高が飛躍的にアップしてきたため、最近の実績は一時的に停滞している
だけのように感じられる。従来力を注いできたウェブボードゲームやコミュニティーサービスの構築に加え、
簡単で気軽に楽しめる独創的な“カジュアルゲーム”の開発にも取り組んでいく方針」と話している。
このほか、来年上半期には再び検索サービスも再開する計画だという。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/27/20060927000057.html