★自民党:中島参院議員、引退を表明 県連分裂に懸念 /山梨
自民党の中島真人参院議員(71)は25日、来夏の参院選に出馬せず、
任期満了とともに政界引退する意向を表明した。来年2月の任期満了に伴う
知事選をめぐり同党県連が分裂する可能性があり、その半年後の参院選に
自らが出馬すれば県連が一丸となって戦えなくなることを理由にあげた。
同日、県連青年局から中島氏以外の候補者擁立を求める要望が三役に出され、
中島氏の引退決意の判断に影響を与えたとみられる。
次期知事選には前回(03年)の知事選に出馬し落選した横内正明元衆院議員(64)
=自民=が出馬を検討している。前回知事選では、衆院山梨1、2区の両支部が
山本知事を、同3区支部が横内氏を支持し、県連が分裂。県議会も自民党県議が
最大で4会派に分かれ、山本県政3年目の昨年7月にようやく統一された。
中島氏は引退の理由として「(横内氏が出馬すれば)再び県連が分裂するのは必至。
そんな渦中に身を置くのは忍びない」と述べた。さらに「(郵政民営化法案に反対し
自民党を離党した)堀内光雄、保坂武両衆院議員の復党問題にめどがついた」ことをあげた。
中島氏が県連会長を務めていた前回衆院選後に両氏が離党している。
中島氏は現職の山本知事を誕生させた立役者で、知事選に横内氏が出馬し県連が
分裂すれば、参院選で中島氏に支持を一本化するのは難しいとみられている。
中島氏は「分裂した場合、修復に2年はかかる」と述べ「県連の最高委員(横内氏)が、
分裂は構わないと言って自分のことだけ考えるやり方は許し難い」と批判した。
参院選を巡っては県連青年局の県議5人が同日午前、民主党の参院選候補者が
40代の若さであることなどを理由に、知事選での分裂を回避し、中島氏以外の
候補者擁立を要求。横内氏に知事選に出馬しないよう求め、その代わりに
参院選候補者とする案も「十分な選択肢」としていた。中島氏は青年局の動きに
「分裂を回避しようという行動は政党人として正当」と理解を示したが、
後継者に横内氏をすえることは「毛頭考えていない」と強く反発した。
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000049-mailo-l19