【ベルリン22日共同】ドイツ北西部ラーテンのリニアモーターカー衝突事故で、地元警察当局者は
22日夜までの捜索の結果、死者は23人、負傷者は10人に上ったと発表した。警察は当初、事故に
巻き込まれたのが計31人としていた。
捜査当局は同日夜、事故車両内の捜索を中止し23日の再開を決定。なぜ軌道の途中に点検用
車両があったのか、なぜ緊急停止できなかったのかなど、関係者から事情を聴き原因究明を本格化させる。
検察当局は連絡ミスなど「人的要因」の可能性が高いとしながらも、技術的問題があった可能性も
視野に入れているとしている。
メルケル首相は22日夜、ヘリコプターでラーテンに到着。視察後の記者会見で「現時点では
トランスラピッドの技術は信頼できる」と述べた。
ドイツ国内では今回の事故を受けて、ミュンヘンなどで計画されているリニア路線導入について、
信頼性が確保できるまで延期すべきだとの声も出始めており、原因究明まで議論が続きそうだ。
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