□丸井オープン 東京・大阪のOLファッション均質化?
関西と首都圏の若い女性のファッションが均質化しつつある。22日には首都圏中心に27
店舗を構える丸井が大阪の南海・難波駅前にオープン。丸井は「若者ファッションに地域差は
なくなった」と東京と同じ商品戦略を貫く。在阪の百貨店も「東西の売れ筋に違いがなくなっ
てきた」という。何が女性の好みを変えたのか。販売の第一線から探ってみた。
同日朝、なんばマルイは開店前に約1千人が列をつくったため、開店を繰り上げた。浅田恭
平店長は「最新鋭ブランドと店づくりを東京からそのまま持ち込んだ成果」と手応えを感じて
いる。メーンターゲットは20代、53ブランドが大阪初登場だ。強気の根拠は、関西初出店
(03年10月)の神戸マルイの成功にある。開店時から売上高は14%伸びた。
「雑誌やテレビで全国均一化が進み、東西の若者に嗜好(しこう)の違いはなくなってき
た」というのが浅田店長の見立てだ。大阪・心斎橋に店を構えるパルコも「違いを意識せず、
積極的に出店したい」と前向きだ。
東西のファッションが均質化する兆しは5年ほど前から。「神戸エレガンス」と称される上
品なファッションが名古屋経由で首都圏にも広がった。女性雑誌がこぞって特集を組み、全国
の若い女性に広がった。
なんばマルイの向かいにある高島屋は、全国の店舗で衣料品の仕入れ共通化を進める。コス
ト削減の狙いもあるが、「20〜30代女性向けファッションは、東西で売れるブランドに差
はなくなった」と見ている。ただ「関西特有の鮮やかな色づかいを好む中高年女性は健在」と
独自性も残す。
若者ファッションに強く、東京にも店舗がある阪急百貨店も、5年前から東西で婦人服の品
ぞろえを変えるのをやめた。
関西ではスーツやワンピースなど保守的で上品なデザインが主流。コーディネートにも気を
配る。一方の東京は、全体の色づかいや着丈をあまり気にしないカジュアルな着こなしが目立
つという。
阪急の仕入れ担当、横山勉部長は関西の保守的な装いに「自宅通勤が多く、親や近所の目が
厳しいからでは」と分析。東京は「一人暮らしが流行の先導役なので、個性的なファッション
が広がった」(なんばCITY担当者)という。
また、在阪の百貨店には「バブル崩壊後の企業再編で、関西発祥の企業が本社を相次いで東
京に移したことも同質化の要因」という推測もある。 ただ、百貨店関係者には「東京への一
極集中が進み、関西にはエレガンスに代わる次の流行を生み出す活力が弱くなっている」とい
う厳しい見方もある。
出典:asahi.com 2006年09月22日11時06分
http://www.asahi.com/life/update/0922/007.html 関連スレッド:
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