★イスラム社会 法王へ反発続く
ローマ法王ベネディクト16世がイスラム教を批判したと受け取られた
みずからの発言に遺憾の意を表明したのを受けて、イスラム社会では
評価する声が上がる一方、過激派組織が法王への報復を宣言するなど、
依然、反発は収まっていません。
ローマ法王は、17日イスラム教批判と受け取られたみずからの発言について
「中世の演説を引用したもので、わたし自身の見解ではない」と釈明したうえで、
「さまざまな反応が起きたことをたいへん残念に思っている」と述べ、
イスラム社会の反発を招いたことに遺憾の意を表明しました。
これを受けてことし11月に法王が訪れる予定のトルコのほか、インドでも
イスラム教の団体などから「適切な判断を歓迎する」として法王の対応を
評価する声が上がっています。
その一方で、イラクの2つのイスラム過激派組織が「復しゅうは行動で示す」、
「イスラム戦士が法王のところに赴く」などと報復を宣言する声明をインターネットに
掲載したほか、エジプトのイスラム原理主義組織「イスラム同胞団」はいったん
出した前向きの評価を撤回し、対応は不十分だとしてもっと明確な謝罪を求めるなど、
依然、反発の動きは収まっていません。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/09/18/k20060918000030.html