クドカンこと人気脚本家の宮藤官九郎(36)=右写真=が、舞妓をテーマにした映画「舞妓Haaaan!!!」
(水田伸生監督、来年初夏公開)の脚本を手掛けることが10日、分かった。
舞妓のことしか頭にない男が舞妓と野球拳をすることに人生のすべてをかけるという爆笑コメディーで、
俳優の阿部サダヲ(36)=右写真上=、堤真一(42)=同中=、女優の柴咲コウ(25)=同下=がトリプル主演。
柴咲の舞妓姿も必見だ。
男の究極の夢は“舞妓はんとの野球拳”。その夢をかなえるためだけに、人生のすべてをかけて、突っ走る。
そんなサラリーマンの姿を思いっきり面白おかしく描いた、“クドカンワールド”の真骨頂ともいえる映画が製作される。
もともと4年ほど前から水田監督と映画の企画を進めていたクドカンは、「GO」や「ピンポン」のような原作ものではなく、
オリジナルものを描きたいと考えていた。そんな中、ふと持ち上がった舞妓の話題に「面白そう!」と飛びつき、さっそく取材。
調べれば調べるほど、「現代の常識では計り知れないルールやしきたりがあって、なおかつ視覚的に華やかで、
古いんだか新しいんだか分からない」と、興味深い舞妓の世界に惹かれ、1週間ほどで台本を書き上げたという。
だが、脚本がどんなに面白くても、演じる役者が面白くなくては映画は盛り上がらない。
そこで、舞妓さんとの野球拳に命を賭けるサラリーマン役に抜てきされたのが阿部だ。
水田監督は「阿部君は喜劇を演じることができる数少ない役者の1人。西田敏行、阿部寛、生瀬勝久など
時代、時代に数人いる喜劇を演じられる俳優と同じ特殊な能力を持っている」と説明。
本格的な映画は初主演となる阿部は「僕でいいんですかぁ?」と大感激し、「撮影が終わるの嫌だから、
まだ始まらないでほしい!」と喜んでいる。
一方、平成13年の「GO」以来のクドカン作品となる柴咲は「舞妓さんは未知の世界。役自体が徐々に
舞妓の経験を積んでいく役なので、自分もそれにならいたい」と気合十分。
阿部の前に立ちはだかるヒール役の堤も「とても面白い本なので撮影が待ち遠しいです」と話している。
■ストーリー
熱狂的な舞妓ファンでありながら、まだ舞妓と遊んだことがないサラリーマンの公彦(阿部)は京都支社
への転勤を機にお茶屋デビューを目指し、あっさりと彼女の富士子(柴咲)を捨てて京都入り。
だが、「一見さんお断り」の制度などで思うようにいかず、お座敷遊び常連のプロ野球界のスター選手、
内藤(堤)にバカにされる。公彦は内藤を見返すため、プロ野球選手を目指すことを決意。
一方、富士子も公彦を見返すため舞妓になることを決意し、事態は思わぬ方向へ…。
ソース
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200609/gt2006091102.html