ミクシィ掲示板登録者、安倍の4倍
自民党総裁選で安倍晋三官房長官(51)の独走を許している麻生太郎外相(65)
だが、意外なことにインターネット上では安倍氏を上回る人気ぶりを見せている。
似顔絵や応援動画も多数存在し、大手ポータルサイト「ヤフージャパン」の8月末の
アンケートでは支持率でも安倍氏に肉薄した。人気の秘密は一体なんなのか−。
検索サイトを使って「麻生太郎」を検索すると、麻生氏を応援するブログ(日記風HP)
などが多数ヒットする。政策などを語り応援するサイトも多いのだが、異彩を放っている
のが「麻生太郎フラッシュ」と呼ばれるネット上のアニメ。
麻生氏は「ゴルゴ13」などマンガ本を愛読し、「今、日本に求められているのはマンガ
に表れている」と公言してはばからないほどのマンガ好き。それゆえか、『ウルトラマンガ
タロウ』『走れアソウタロー』『ウルトラマンガイヤ』などと名付けられたフラッシュが存在
し、永田町でも話題となっているのだ。
もちろん、本歌は「ウルトラマンタロウ」や「ウルトラマンガイア」の主題歌だが、歌詞
にあわせて麻生氏の写真やアニメ、語録などが登場。「これでも本気で応援して
います」と締めくくっているように、かなり麻生氏らの言動を研究している様子。
麻生氏支持議員の1人は「よくできてる。本気で応援してなきゃ作らないだろうね」
と感心、「ぜひ作った人に会いたい」と話す周辺関係者もいるほどの出来だ。
また、上場が決まったソーシャルネットワーキングサイトの最大手「mixi」は麻生氏
の独壇場。「コミュニティ」と呼ばれるテーマごとに書き込める掲示板への登録者数
で、他候補を圧倒しているのだ。
例えば、「安倍晋三を総理にする会」55人に対し、「麻生太郎を次期首相に据える
会」は274人。それどころか、「安倍晋三官房長官」と名付けられたコミュニティには
1112人が登録しているが、「麻生太郎の口の悪さを楽しむ会」にはその4倍以上の
4543人。ちなみに、「谷垣禎一」への登録は100人だ(9月6日現在)。
先月末に行われたヤフーの「誰が総理にふさわしいか」のアンケートでも、一時、
安倍氏の28%に対して麻生氏は20%と肉薄していた。
なぜ、若者が多いとされるネット上で麻生人気が高いのか。政治評論家の有馬晴海氏
はこう分析する。
「今の政治について、ネットの主な使用者である若者は『かっこよさ』を重視する。
麻生氏はマンガで世相を学び、血筋はいいのに口調はべらんめぇー調。政治をして
いても余裕がある感じも見受けられる。若者はこうした天才肌に魅力を感じる。また、
実はスタイルもいい。このため、支持が広がっているのではないか」
ZAKZAK 2006/09/07
画像
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