【イラクの治安】シーア派最高権威が政府の治安対策支持　マリキ首相が強調

★“シーア派最高権威が支持”

　イラクで宗派対立による攻撃の応酬が深刻さを増す中、マリキ首相は、
イスラム教シーア派の最高権威シスターニ師と会談し、治安対策の鍵を握る
民兵組織の解体に難色を示す政治勢力に影響力を持つシスターニ師から、
政府の治安対策への支持を取り付けたと強調しました。

　マリキ首相は２日、イラク中部のシーア派の聖地ナジャフを訪れ、
イラクのシーア派の最高権威シスターニ師と首相に就任後初めて会談しました。
会談のあと、マリキ首相は記者団に対して、「シスターニ師は政府だけが
武力を保有するべきだという趣旨のことをお話になった」と述べて、
シスターニ師から、民兵組織の解体など政府が掲げている治安対策への
支持を取り付けたと強調しました。

　マリキ首相は、宗派対立によるテロが相次いでいることの背景には、
シーア派の政治勢力とつながる民兵組織の存在があると指摘し、
組織を解体する方針を打ち出していますが、各勢力は政府に治安の維持は
任せられないなどとしてこれに従っていません。マリキ首相は今年５月に
首相に就任した際、治安の回復を国民に約束しましたが、イラクでは連日、
爆弾テロや攻撃の応酬が続いているだけに、マリキ首相としてはシスターニ師の
影響力を背景に、治安回復で避けて通れない民兵組織の解体を何としても
進めたいとの思わくがあるものとみられます。

NHK http://www3.nhk.or.jp/news/2006/09/03/k20060903000010.html

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アッー＞・・・＞シスターニ＞・・・＞マリキ＞・・・・・＞国民
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