ため池への転落、心中を試みた結果だった
8月27日午後、茨城県水戸市内の市道で、3人が乗った軽乗用車が路外へ逸脱し、農業用ため
池に転落する事故が起きた。3人は無事だったが、運転していた67歳の女が無理心中を図った
と判明。殺人未遂容疑で逮捕している。
茨城県警・水戸署によると、事件が起きたのは8月27日の午後0時5分ごろ。水戸市鯉渕町付近
の市道を走行していた軽乗用車が路外に逸脱。農業用のため池(通称:清水沼)に転落した。だ
が、池の水深は約1m程度と浅く、近くにいた釣り人がすぐに気づいてクルマに乗っていた3人を
救助した。
通報を受けて駆けつけた警察官が、クルマを運転していた67歳の女から事情を聞いたところ、
この女が「心中しようと思っていた」と供述。運転ミスではなく、故意にクルマを転落させようとし
たとして殺人未遂容疑で逮捕した。
同乗していたのは、女の次男にあたる37歳の男性と、女の実姉で87歳の女性。女は「この2人
のことを考えると人生に絶望する。死にたかった」などと話している。警察では背景に次男の就
職問題や、姉の介護疲れがあるものとみて、関係者から事情を聞いている。
《石田真一》
2006年9月1日
http://response.jp/issue/2006/0901/article85488_1.html