★おいしいリンゴ産地めざし500人/札幌市で全国研究大会
「消費者に求められるクリーンで、美味しいりんご産地を目指して」をテーマに、
第53回全国リンゴ研究大会が31日から2日間の日程で、札幌市を主会場に開かれた。
国に対し火傷病など未侵入病害虫の侵入防止対策と監視体制の強化を求める
――など7項目の大会決議を採択した。
全国果樹研究連合会と北海道果樹協会の主催。全国から生産者ら約500人が参加した。
9月1日は3コースに分かれ余市町や仁木町の園地を視察する。次回の開催県は
城県に決まった。
弘前大学農学生命科学部の塩崎雄之輔教授が「これからのリンゴの栽培方式を考える」と
題して記念講演。計画的な半密植栽培(10アール当たり50〜60本)や夏期の適切な
新梢管理で長期安定生産につなげてほしいと訴えた。
事例発表では北海道の余市町りんご生産出荷組合の石岡渡班長が、北海道における
クリーン農業の取り組みについて報告した。フェロモントラップを利用した害虫の
発生状況の調査や、生産者同士の情報共有化を実施。農薬や化学肥料の使用量を最
小限にとどめた結果、防除回数は慣行の12回から約7回まで削減した。
日本農業新聞 [2006年09月01日付]
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/flash/index.html?5