旧喜連川町の汚職事件に絡むさくら市議会の最終報告書をめぐり、辞職勧告を
受けた旧町長で現市助役の滝政夫氏が提訴の構えをみせるなどしている問題で、
秋元喜平市長は30日、滝氏に対して、地方自治法に基づき9月30日付で解職する
と通知した。県市町村課によると、助役の解職は県内では前例がないという。
秋元市長はこの日午前10時、市長室に滝氏を呼び、和知勝夫議長らの立ち会い
のもと、文書で助役の解職を通知した。これに伴い、滝氏は任期を2年9カ月残して
9月末で失職する。
この後、秋元市長は会見し、解職の理由について「議会と執行部とのぎくしゃく
した事態を引きずれば、今後の市政に重大な影響を与えかねない。早急に事態を
収拾するため決断した」と述べた。助役の解職は「数日前から検討していた」といい、
滝氏には「このまま事態を放置できない」との考えを伝えていたことを明らかにした。
また、和知議長は「議会は助役をめぐる問題だけで1年以上混乱。職員もピリピリ
して仕事が思うようにできなかったような気がする。これで議会も正常に戻るのでは
ないか」と話した。
秋元市長は市議会9月定例会前に開かれる全員協議会で、助役解職の経緯など
を説明する方針。
一方、滝氏は報道陣の取材に対して「市長の決断は非常に辛く苦しいものがあった
と推察され、解職通知は市のためにも謙虚に受けとめたい」と語った。最終報告書を
めぐる提訴については「公人ではなく個人の立場となるが、裁判で争う姿勢は変わ
らない。訴訟の時期などは弁護士と相談して決めたい」とし、具体的内容については
「議会終了後に改めて説明の機会をつくりたい」と述べるにとどめた。
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/tochigi/index.html ◆依頼アリ
http://live14.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1154977238/211