被告に懲役25年求刑
熊谷路上強盗致死事件
熊谷市筑波の歩道で昨年十一月、北本市本町、飲食店店長後藤範夫さん=当時(39)=が遺体で
発見された事件で、強盗致死の罪に問われた茨城県古河市西牛谷、土木作業員白戸隆太被告(21)
の論告求刑公判が二十八日、さいたま地裁(飯田喜信裁判長)で開かれ、検察側は「犯行は卑劣かつ
残虐で、動機に酌量すべき事情はない」と懲役二十五年を求刑した。判決は九月十五日に言い渡され
る。
論告などによると、白戸被告は〓村弘和(22)と宮薗智也(22)の二被告=強盗致死罪などで公判中
=と共謀し、昨年十一月二十九日午前零時三十分ごろ、熊谷市筑波一丁目の国道17号の歩道で、金
属バットで後藤さんの後頭部を殴って死亡させ、セカンドバッグを奪ったとされる。
検察側は「無抵抗の被害者をいきなりバットで殴りつけ、遊び感覚で及んだ犯行は悪質極まるもの。
被告人はバットを万引して凶器を準備し、犯行に使用した車を提供するなど果たした役割も大きい」と
指摘した。
弁護側は「後藤さんの後頭部を殴ったのは宮薗被告であり、白戸被告は予想していなかった。三人の
中ではおとなしく従属的で、深く反省している」と寛大な判決を求めた。
※〓は、「十」の下に「くさかんむり」と「木」
ソース
http://www.saitama-np.co.jp/news08/29/15x.html