リフォーム会社「幸輝」(大阪市北区)による詐欺事件で、埼玉県警生活環境2課
と東入間署は29日、必要のない住宅リフォームの契約を結ばせ、工事代金を
だまし取ったとして、埼玉支店(さいたま市大宮区、昨年6月閉鎖)の元支店長
金子清隆容疑者(37)(東京都大田区)を詐欺と特定商取引法違反(不実の告知)
の容疑で逮捕した。
調べによると、金子容疑者は2004年1月、同県庄和町(現・春日部市)の主婦
(56)方を訪れ、「屋根裏に湿気がたまっている」などとうそを言い、屋根裏に換気扇
を取り付けるなどして工事代金25万円をだまし取った疑い。
金子容疑者は02年4月から04年3月まで埼玉支店長を務めていた。現在は
都内の別のリフォーム会社に勤務している。調べに対し、「受注は自分がしたが、
やりとりはよく思い出せない」と供述しているという。
幸輝は、同県富士見市の認知症の高齢姉妹に不要なリフォーム契約を結ばせた
19業者のうちの1社で、姉妹と3件(総額約590万円)の契約を結んでいたことが
判明している。
県警は昨年11月、同支店の元従業員2人を詐欺と同法違反容疑で逮捕したが、
さいたま地検は今年3月、証拠不十分で不起訴処分とした。
(2006年8月29日13時9分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060829i106.htm