★遺伝子組み換え米問題で欧州、非混入証明課す
米国で未承認の遺伝子組み換え(GM)米が同国内で流通予定の長粒米に
混入していたため、輸入国の欧州は27日までに、GM米が混入していないという
証明を課すことを決めた。GM作物の栽培は世界で年々増えているが、
導入に慎重な欧州では環境団体が「手ぬるい」として米国産米の全面輸入
禁止を求めるなど、新たな貿易摩擦の火種になる可能性もある。
問題のGM米はドイツのバイエルクロップサイエンス社が開発した除草剤に
強い長粒米「LLライス601」。米アーカンソー州とミズーリ州で「601」が
市場に流通予定の米に微量混入していたことが発見され、米農務省(USDA)が
18日に公表した。
「601」は1999〜2001年に米国で試験栽培されたが、商品化の
予定がないため承認申請されていなかった。同じ系列の遺伝子を使った米で
安全審査を通ったものもあるが同様に商品化されていない。USDAは
「他の作物(大豆)でもこの遺伝子を使ったものは商品化されており、
601は環境にも、人が食べても安全性に問題はない」と説明する。
ロイター通信などによると欧州は昨年、米国から30万トンの米を輸入、
うち85%が長粒米だった。欧州委員会(EC)は「情報が不足しており
現在のところ安全性について米国と同じ見方ができるとはいえない」と批判。
25日、米国産長粒米の輸入には「601」が混入していないという証明書を
課すことを決めた。しかし、環境団体「グリーンピース」は「最低限の措置にすぎない。
米国産の米を全面的に禁輸すべきだ」と要求した。GM作物の輸入をめぐる
欧州と世界最大のGM作物栽培国・米国との対立は、90年代に双方が互いを
世界貿易機関(WTO)に提訴し合うなど根深い。
日本は米国から米を年30万トン輸入しているがすべて中・短粒種のため、
問題ないという。ただ菓子などの原料になる米粉に米国産長粒米が使用されている
可能性があるため、厚労省は加工品も含め業者が米国産長粒米を輸入することが
ないよう各地の検疫所に指示したが、今のところ日本への“上陸”は確認されていない。
産經新聞
http://www.sankei.co.jp/news/060828/kok021.htm >>6 確かにグリーンピースは行き過ぎと思える事はあるが
遺伝子組み換えの農産物については絶対慎重にしたほうがいいと思うよ。
長期的に人体にどんな影響があるか分からないし生態系への影響も未知数
こればっかりはフロンみたいに「あ、間違ってました、禁止します」で済まない問題をはらんでる