★給食費を着服で論旨免職 土佐市の小学校職員
県教委は23日、給食費を着服したとして土佐市内の小学校の30歳代の
事務職員を、同日付で諭旨免職にした。学校名や氏名、年齢は公表していない。
県教委によると、この職員は前任校(同市内の別の小学校)に勤務していた
昨年11月8日、各家庭から給食費の入金がある学校の口座から約42万円を
引き出し、学校の金庫で保管。翌日、その中から2万円を抜き取り、
私用のガソリン代や食事代に充てたほか、30日にも12万円を抜き取って
6万5000円を自宅の家賃支払いのために使った。
さらに12月19日にも同口座から約41万円を引き出し、
20万円をインターネットの出会い系サイトの運営業者に支払った。
同職員には15年4月ごろから出会い系サイトの利用料金や資格試験の
教材費などが未納になっているとして、2万―6万円を請求するメールや
はがきが届くようになった。いずれも身に覚えがないため当初は無視していたが、
「裁判を起こす」「職場に知らせる」と厳しい請求が続いたことで怖くなり、
いつ回収業者がきても対応できるように、給食費を引き出していたという。
異動前の今年3月、学校の金庫に入れたままになっていた残金に自分の
貯金を加え、17年度の未納分を同市に支払った。しかし、帳簿整理が
正確でなかったため1万756円が不足。今年5月に同市学校給食センターから
同校に指摘があり発覚した。
県教委は、同職員が精神疾患の診断を受けていたことなどから、
懲戒免職ではなく諭旨免職にしたと説明。県教委の不祥事公表基準では
諭旨退職は対象外のため、氏名などは公表しなかった。
高知新聞
http://www.kochinews.co.jp/0608/060824headline02.htm