県とキリンビール(本社・東京)が連携し、宮城の食材を全国にアピールする「M・Kプロジェクト」
を立ち上げた。第1弾として、「宮城のカキ」をPRする。キ社が自治体と本格的に連携するのは初
めて。キ社のCMに登場した食材は、4〜5割も売り上げを伸ばしたこともあるといい、村井知事は
「地産地消をキーワードに県産食材の販路を全国に拡大したい」と意気込んでいる。
今年2月、村井知事が東京のキ社の本社を訪れ、当時の社長に「宮城の食材をCMに」と直談判
したことで実現。県産食材の売り込みを狙う県と、地域に密着した企業を目指すキ社の意向が一
致した。
プロジェクトでは、まず、俳優の佐藤浩市さんが出演するCMに、「宮城のカキ」が登場する。11
月上旬から12月末まで、全国で、15秒CMが計約300回放映される予定だ。CMと同時に「カキ」
をプレゼントするキャンペーンも実施。ポスターのほか、約50万ケースのパッケージに「宮城のカ
キ」が印刷される。
また、首都圏を中心に、キリンビールを販売している飲食店で「食材王国みやぎフェア」を実施し
たり、飲食店マップを作成したりすることなどを検討している。全農みやぎや、県漁連にも協力を呼
びかけ、さらにプロジェクトを拡大させる予定だ。
村井知事は23日の共同会見で、「県産食材にはいいものがたくさんある。全国ベースでCMをや
ってもらえるのはありがたい。宮城の隠れた食材のPRがお願いできればと思う」と話した。キ社の
首藤由憲北日本統括本部長は「CMだけで終わらせず、色々な取り組みに挑戦したい」と語った。
(2006年8月24日 読売新聞)
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news003.htm